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バイ&ホールドのインデックス投資をやりつつ、確定拠出年金ではレラティブストレングス投資で運用中。旧ブログ名:妻に内緒で投資信託

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【第3弾】ぼくのかんがえたさいきょうの投資法を検証してみた【絶対モメンタム編】

   

 

下がってきたら逃げる!

前回検証した「調子乗り投資」は、「相対モメンタム」を利用した投資法でした。
(前回の記事:【第2弾】ぼくのかんがえたさいきょうの投資法を検証してみた【調子乗り投資編】

モメンタムとは一言でいうと「株価の勢い」のこと。
ここではリターンが高い場合に「勢いが強い」と解釈します。

前回の「調子乗り投資」はリターンが最も高いもの、言い換えると、相対的モメンタムが強いもの、に投資するという戦略でした。

これは実は、私が確定拠出年金で実践している「レラティブストレングス投資」の戦略の一部です。
「レラティブストレングス投資」における資産の順位付けなどはまさに相対モメンタムと言えます。

「レラティブストレングス投資」は相対モメンタムに絶対モメンタムを組み合わせたデュアルモメンタムという考え方がベースになっています。

ということで「レラティブストレングス投資」を構成するもう一方の戦略「絶対モメンタム」についても検証してみたいと思います。

 



 

直近1年の成績がマイナスになった資産は全売却

前回までの検証は途中売却をしない投資法だったため、どういう戦略を採ろうと結果的に資産割合によってリターンが決まってくるという教科書通りのような結果となりました。

今回検証する「絶対モメンタム投資」は、直近1年の成績がマイナスになった資産は全売却し、その代金で他資産を購入します。

つまり、下がってきた資産はもっと下がる前に売却して逃げちゃおうという戦略になります。

シミュレーション条件

投資金額 月額5万円
投資対象 日本株式(TOPIX)
先進国株式(MSCI コクサイ・インデックス)
新興国株式(MSCI エマージング・マーケット インデックス)
投資期間 1988年12月~2016年3月

各投資対象の指数データをダウンロードし、先進国株式・新興国株式については過去の為替データと突き合わせて円換算したものを使用します(いずれの指数も配当分は含んでいません)。

まずは前回と同様、各投資対象の資産について12か月リターンを算出します。

12か月リターン = 当月の基準価額 - 12か月前の基準価額

これがマイナスの場合、その資産は全売却します。

月額5万円(新規積立分)+売却した資産があればその金額を当月の投資金額とし、リターンがマイナスでない資産に均等投資します。

そして大事なところですが、売却により利益が発生する場合は税金分を差し引いてシミュレーションを行います。
時代により税率は異なりますが、今回は一律20%として計算を行います。

簡単に例を挙げると・・・

分かりにくいかもしれないので、簡単な例を挙げてみます。

3資産のリターンがすべてプラスの場合

月額5万円を3資産に対して均等投資します。

日本株式 先進国株式 新興国株式
16,667円 16,667円 16,666円

 

翌月、日本株式のリターンのみマイナスとなった場合

日本株式を全売却(売却価額は仮に1万5千円とします)。
その代金(1万5千円)と月額5万円の合計額を、他の2資産に均等配分します。
※15,000円+50,000円=65,000円 → 32,500円ずつ「先進国株式」「新興国株式」に追加投資

日本株式 先進国株式 新興国株式
0円 49,167円 49,166円

 

イメージはお分かりいただけたでしょうか。

 

よし!
「ぼくのかんがえたさいきょうの投資法」ができた。
これで勝つる!

なかなか素晴らしい結果に

まずはシミュレーション結果のグラフをご覧ください。

期間の前半部分は絵的に面白くないので除いてあります。

青い線が元本です。

赤(TOPIX)は日本株式、緑(KOKUSAI)は先進国株式、紫(EM)は新興国株式で、それぞれ全額をその資産に投資した場合の線です。
これで指数ごとのパフォーマンスの違いが分かると思います。

水色の線は3資産均等投資した結果の線(5万円は3で割り切れないことには目を瞑ってください・・・笑)。
これを上回れるかどうかが勝負です。

そして今回検証する「絶対モメンタム」のオレンジの線を見てみると・・・。

一目で素晴らしいパフォーマンスを叩き出しているのが分かります。

モメンタムが継続する、つまり下がっている資産はもっと下がるという考えを基に、下がりきる前に売却して他の有望な資産に乗り換えることで、パフォーマンスの向上を図ります。

注目は平坦な部分

絶対モメンタムのオレンジ色のグラフで、平坦な部分が二つほど見えると思います。
2008年~2009年、2011年~2012年あたりですね。

この期間に何があったのかはお分かりのことと思いますが、絶対モメンタムでも全資産のリターンがマイナスとなり、全売却され現金を積み立てている期間になります。

その後の上昇の波には若干乗り遅れる感はありますが、もうこれ以上は下がらないという安心感と、底を打ったと判断できれば裁量で早めに拾い始めることでよりリターンを伸ばすこともできると思います。

実は期間の前半部分では負けている

このグラフだけ見ているといい事ずくめのようにも感じますが、実はグラフで省略した期間の前半部分では、結構「3資産均等投資」に負けているのです。

相場の流れが変わろうかというときには、どうしても無駄な売買が多く発生してしまい、リターンを損ねる結果が続いてしまいます。

それでも信じて続けていけるかどうか、というところがカギになりそうです。

資産が積み上がったときでも平然と売れるか

金額が少ないうちはいいですが、長年続けて資産が積み上がったとき、シグナルに従い平然と売れるかどうか。

売却によって給料の何か月分もの税金を払わなくてはいけない、もしくは多額の損失を確定させなくてはいけない、そのストレスに耐えてちゃんと売却できるかどうかもポイントになるでしょう。

やはり売却が絡む分、万人向けとは言いづらい手法だと思います。

絶対モメンタム投資まとめ

「絶対モメンタム投資」はルールとしては単純ですが、いざそれを実行するとなると心理的な難易度は割と高めなのかもしれません。

しかし過去の数字を使ったシミュレーションでは抜群のパフォーマンスを示しました。
あくまでも過去はうまくいったということで、この先もうまくいくとは限りませんが、試してみる価値はある手法だと思います。

ただしこのままでは少しバランスの悪いところもあります。

例えば売却後はその金額を一括投資するので、特定の資産に金額が過剰に偏ることになりがちです。

何回かに分割して投資するなど、まだまだルールのブラッシュアップの余地もありそうです。

今後の検証予定

「相対モメンタム」→「絶対モメンタム」と来たら、次はそれらを組み合わせた「デュアルモメンタム」でしょう。

「デュアルモメンタム投資」は、私が確定拠出年金で実践している「レラティブストレングス投資」と近い(というか基本原理は同じ)ので、改めてその有効性を検証してみたいと思います。

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